代表ごあいさつ

 Next-i株式会社(旧社名:ワイズマンコンサルティング)は、株式会社ワイズマンのシンクタンク部門をスピンアウトする形で設立し、20年以上の長きにわたり保健・福祉分野専業のコンサルティング会社として全国の地方公共団体が取り組む政策立案及び計画策定等の支援を行って参りました。

 私は、創業メンバーとして参画し様々な計画策定や調査に携わってきましたが、20年余りの間に我が国の高齢化は世界に類を見ないスピードで進行し、さらには深刻な少子化という問題にも直面、世界に先んじて「超少子高齢化社会」に突入しました。介護予防や健康増進施策への積極的な取り組みや、持続可能性の高い社会保障制度の実現が、国や地方公共団体の喫緊の課題であることは疑いようもない事実で、日本はまさに「課題先進国」です。しかし、目線を世界に向ければ、いまの日本の現状は、やがて全ての国と人類が経験するであろう「すでに起こった未来」でもあり、見方を変えれば、最先端の課題解決に挑む事のできる唯一無二の「機会先進国」ともいえます。
折しも国連では、2015年にSDGs(Sustainable Development Goals)が採択され、持続可能な世界を実現するための包摂的な長期開発指針として17の目標と169のターゲットが示されました。「誰一人として取り残さない」社会の実現は地球全体の課題となり、行政機関のみならず企業にも積極的にその役割と責任を果たすことが求められています。

 持続可能な世界、そして「誰一人として取り残さない」社会は、子どもからシニアまで全ての人々が心安らかに充実した生涯を送ることができる「未来のライフスタイル」によって実現されるものと考えます。そして私たちは、これまでになかった発想やアイデア、その組み合わせとコレクティブ・インパクトの実践により「ソーシャルイノベーション(社会変革)」を具現化し、個々の事業努力だけでは実現しない全く新しい選択肢を生み出すことで、未来のライフスタイルを豊かにします。

松浦千尋